執事様とお姫様〜初恋〜



「??? 恭? なんか…変」


小さい時からそうだ。

姫華は俺を、“恭”と呼ぶ。



その特別な感じが、嬉しかったのは、

………昨日までの話。


今は…たまらなく苦しい…。



「変…ですか?」

「恭って敬語、似合わないー!! 笑える〜!!」


敬語に似合うも似合わないも、

なくね???




いろいろと複雑な
俺の気持ちになんか、

これっぽっちも気づかず、

大爆笑をする、姫華。

「ね、恭ッ!! 今まで通りしゃべ
ってよねっ!!なんか、調子狂うん
ですけど…」

「ですが姫華様…」

「様も、いらない!! いつも通りにしゃべってよ!!恭ッ!!」




急に態度が
よそよそしくなった俺が

嫌なのか、姫華は怒ってしまった…。