なんとなく… なんとなくだけど… 蓮の血はあたしにとって… 限りなく、 “特別”な気がする―…。 だって…現に今あたしは。 喉の渇きを感じていない―…。 ………………だけど…。 もっと…もっと欲しい。 蓮の血が…欲しい―…。 そう、思ってる―…。 この、なんとも言い難い… 初めての感情に、 不安と期待を胸に、 家へ向かって、 歩き出した―…。