目があったまま動かない、
俺らを見て担任が、
「相楽君と北村さん、知り合いなの?」
と、言った。
「ちが「そうですね」
紗緒梨は、
“違う”と言いかけた。
だけど俺は、
それを遮り、答えた。
「じゃあ…赤谷君!!席、廊下側に移動してもらえる?」
紗緒梨は必死に目で、
赤谷?とかってヤツに
訴えているように見えた。
露骨すぎだろ。
わかりやすい女だな。
「いいですよ」
赤谷がそう言った途端、
何とも言い難いオーラが、
紗緒梨の体をまとった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…