「えぇ。彼女は今、城南高校の、
1年生です」
「……。 は? 城南(ジョウナン)?」
…………。
城南って…。
スッゲー近くじゃねぇか。
ここから、
徒歩10分もかかんねぇし。
……んな近くにいたのかよッ!!
なんか…この100年近くが
無駄だったような気が…?
「はい。城南高校です」
「……そうか。わかった。放課後になる頃に行くぞ。ついでに、入学手続きをするぞ」
「……かしこまりました」
同じ吸血鬼なら、
顔がわからなくても
気配でわかるしな。
人間か、吸血鬼か。
「城南に他に吸血鬼はいるか?」
「いませんよ」
「わかった」
やっと…やっとだ。
どれほど待ち望んだか。
俺の相手に…ようやく会える―…。