婚約者は悪魔様!?〜絶対服従love〜



その相手の名前は、
北村 紗緒梨。

と言うらしい。


北村家と言えば
吸血国でもかなり下の
吸血鬼一家だ。


それを知り、
余計…虚しくなった。





俺は全然、
ロマンチストなヤツなんかじゃ
ねぇんだけど、
これでも一応信じてたんだ。



例え……吸血家に生まれた者の
“宿命”なだけだとしても…
“相手”は俺に何かを
与えてくれるんじゃないか。

って。



“相手”だけは…特別な気がして
ならないんだ―…。






だからこそ。

会ったことないけれど―…
紗緒梨には…
吸血家の“命令”だから俺の側に
いるんじゃなくて…
紗緒梨自身の意思で…
俺の側にいてほしいんだ。



………いや、別に最初は、
命令だからいる。
それでも全然構わない。



俺を好きにならせればいい。

ただそれだけの話だからな。




正直な話…


“吸血鬼”と聞いた瞬間…
真っ暗な闇の中に、

“突き落とされた”

ような気がしたー…。