「吸血家で初めてですね。相手が 同じ…吸血鬼だなんて(身分はかなり違うけど)」 と、東が言った。 全くだ。 相手が同族だなんて… 考えたこともなかった。 「でも、考え方によってはよかっ たのかもしれませんね」 よかっ…た。だと? 俺は…東の言葉の真意が、 まるでわからなかった。 「何が“いい”のか、俺にはわか んねぇんだけど」 と言った俺に対して返ってきた、 東の答えには、納得した。 …………と同時に、 哀しくなったことも事実。