やっぱり…必要なのか…?



吸血家の長男は代々、
国王になるという運命が、
生まれた瞬間から…
決まっている。



俺は次男だから
関係ないんだけど…。




だけど…吸血家に
生まれた者には、

とある“宿命”が死ぬまで
何億年もの間…一生つきまとう。



その宿命のせいで俺は今…



悩み、苦しまされている。





それは……

吸血家の血を
絶やさぬよう定められた…
宿命。



“運命の異性”を見つけだす。



…………という、
なんともバカげた宿命が、
存在した。


俺らはそれを“相手”と呼ぶ。