桜色の風

 お、追われてないって言うか………






 ……この人いい人過ぎて泣ける………!






「ちょっと待てよ近藤さん!ここに居ろってどういうことだよ!?」






 トッシーさんが眉間にしわを寄せて言った





 それと対照的に近藤さんは笑いながら言った






「いいじゃないか!人が1人くらい増えたって変わらないさ!」







「いや。そんな問題じゃぁ………」






「いいかトシ?こんなか弱き娘をこのまま外に出してなさい。すぐに薩長の奴に捕まるぞ?」








「………コイツがその薩長の奴だったらどうすんだよ?」









「むっ。そうなのか!?」







 近藤さんが私を見た






 …………だーかーらー…!