恋と魔術のはじめ方

『!!』

その視線を観衆もすぐに気づき、一斉にバラバラに解散していく。

その様子に全く反応することなく、

『…あ〜あ、少し寝ようかな…』

全く興味のない様子を見せ、ライラックは噴水の石段で横になり始めた。

大人の体格だと狭く感じられるが、ライラックのような小さな子供の体格だと十分横になれる幅だ。

『…少しは、期待するかな……』

それだけ言い残すと、小さな魔術士は眠りへと旅立った。