「今日は私たちに付き合ってくれてありがとうございます！」

カラオケ店を出て別れ際、マナは健二と亜美にお辞儀をした。

「いやいや、俺が無理矢理ついてきたわけだし…こちらこそ楽しかった！」

健二が照れながら応える。

次にマナは亜美の方を見ると、目があった。

「マナちゃんありがとうね」

亜美がお礼を言いながら目で何かの合図をした。

マナはそれに気付き同じく目で返す。

「じゃあまた遊ぼうね！」

悠斗とマナはそれだけ言うと二人の元から離れた。


「ねぇ、さっき目で合図みたいな動作したけど何したの？」

悠斗がすぐさまマナに聞いてきた。

「内緒っ。あの二人うまくいくといいね～。じゃあ家帰ってご飯にしよーすぐ支度するから！」

悠斗の頭の中はハテナでいっぱいだったがこれ以上は何も聞くことはしなかった。

「ねえ、ゆうくん。手繋ごう」

そう言うとマナは悠斗の手を握った。

「明日は遊園地に行きたいな…なんちって」

マナがぽつりとつぶやいた。