掃除を終わらせマナの元に戻ると今日ずっと悠斗を付け狙っていた友人がマナと一緒にいた。

「…おまえ帰ってたんじゃないの？」

「いやいや、こんな美少女がいるのに帰ってるわけがないでしょ」

友人はヘラヘラと笑いながら答えた。

「さて、お二人さんのデートの邪魔でもしようかな。俺も混ぜてくれよな！」

悠斗はマナのほうを見るが、マナは変わらずニコニコした表情をしてるだけだった。

「ずるーい！私も混ぜて！」

と、後ろから女の子の声が聞こえてきた。

「亜美！いつの間に！」

「健二だけずるいよー私も混ぜてー」

友人と亜美と呼ばれた女の子がやりとりをしてるのを悠斗は黙って見ていた。

「すまん、悠斗！こいつも混ぜてもらっていいか？幼なじみなんだ」


悠斗はもう一度マナの方をチラリと見ると目があった。

「わたしは大勢でワイワイするの好きだよ」

「ありがとう！さすがマナちゃん！」

よくわからないメンバーで遊ぶことになり、若干戸惑いながらも悠斗は皆と一緒に歩きだした。