トントントントン
「あっ、今日はカレー?」
「……。」
トントン
「なつめ?聞いてる?」
トン
「……え?な…」
ガタンッ
「痛…!」
ゆうちゃんに呼ばれ振り向いた瞬間、私は包丁で指を切ってしまった。
「……なつめ!!大丈夫か!?」
ゆうちゃんは血相を変えて私に駆け寄る。
「…大丈夫。このくらい舐めておけば、すぐ……」
私がそこまで言うと、ゆうちゃんは私の指をペロッと舐めた。
「…ゆ、ゆうちゃん!?」
「…あっ、ごめん!!俺勝手に何やって…。」
そう言って頬を赤らめるゆうちゃん。
「ううん。ありがとう…。」
それだけ言うと、私は熱くなった顔を隠すように俯いた。
「…絆創膏持ってくるな?」
「うん…。」
ゆうちゃんは何事もなかったかのように微笑むと、救急箱を取りに行った。

