キーンコーンカーンコーン
ガラッ
「ふぅ~、間に合った!」
私は玄関でゆうちゃんと別れた後、チャイムと同時に教室へと入った。
教室内に先生の姿はなく、クラスメイトたちの談笑で賑わっている。
「なつめ、おはよー♪」
そう言って、あたしに駆けよってきたのは、鈴木 妃乃(すずき ひの)。
中学の時からの親友だ。
「妃乃、おはよ♪」
「あれっ?なつめ…。」
私の上半身をジロジロと見る妃乃。
「えっ、何?」
「…なんか、なつめのベスト大きくない?」
「…あっ、これ?実は…。」
私は今朝のことを妃乃に話した。
「えぇ!?じゃあ、それ…勇緒先輩のベストなの?」
妃乃の声に、クラスメイトたちが私たちに注目する。
「ちょっと、妃乃!声が大きいよ!!」
「あっ、ごめん…。」

