ゆうちゃんの姿を見送った私は、足元にあるベストを拾い、ブラウスの上に着る。 「温かい…。」 ゆうちゃんの温もりが残ったダボダボのベスト。 さっきまで、ゆうちゃんが着ていたのか、と思うと少しドキドキする。 「なつめ~!早くしないと遅刻するぞ!!」 玄関の方から聞こえるゆうちゃんの声。 はっ ヤバいっ!! 時計を見るともうすぐ8時。 あたしは、テーブルの上に作っておいたお弁当をスクバに入れ、トーストを口にくわえると、急いで玄関へと向かった。