高岡先生の雷もおさまり、保健室のベッドは3つあるうち2つが埋まっていた。


「先生、アイツどんな感じでした?
やっぱオレみたいな性格ですか?」


「そうねぇ〜西村君よりタチが悪いわ。」


「なんか嬉しいような嬉しくないような。
あっ先生、この封筒誰が持ってきたか知りませんか?」


高岡先生は封筒を受け取りひとしきり見たあと、再び海斗に戻した。


「さぁね、心当たりはないわ。何これ?」


「今日の朝クラスの奴が持ってきたんですけど。」


「じゃあ、後で教室に戻ったら聞いてみるわ。」


「お願いします。あと、ドンペリって何ですか?」


海斗の好奇心はまだおさまってなかったようだ。


「また私を怒らせたいの?」


「すいませんでした。」


「わかればよろしい。
さて困ったわね。誰かさんのせいで2人もノックアウトされてるし。
責任持って看病しなさいよ。」


「オレは一人しかノックアウトしてませんよ。
まさか、もう一人のオレが稲岡先生を?」


「軽く一本背負いされてしまったわ。まぁ自業自得だけどね。」


「稲岡先生を一本背負い!?やっぱバケモンですね。」


「いずれはあなたが一本背負いされるんじゃない?」


「アイツはオレにビビって窓から逃げていったんですよ。ありえないありえない。」


「ベッドの下に隠れてたのはどこの誰かしら?
まったく、口だけは達者なんだから。」


「あの〜なんでオレはここに?」


すると、稲岡先生がいつのまに意識を取り戻していた。