海斗の背筋は凍りついた。どちらか一方が消えてしまう。
今、警察署にいる偽者がもしドッペルゲンガーであれば、ソイツと出会ってしまえばどちらかが‥この世から消える。


「ちょっと〜そんな深刻な顔しないで。この話自体都市伝説みたいなもので、根も葉もない作り話なのよ。」


「でもオレは今の話、ホントにあるかもって思うんです。清水君が見間違うなんてありえないんですよ。」


「おいおい、清水君なんて照れるじゃねーかよ。」


「清水君、笑いごとじゃないわよ。」


「すんません。でも例えカイそっくりな奴がいようとも、オレは絶対に間違えたりしねぇ!オレはお前の味方だからな!」


「すでに昨日間違えてるじゃん。しかも、笑い話にまでしてくれてるし。
でも嬉しいぜ!頼りにしてるからな!相棒!」


「先生も西村君の味方よ、困ったときはいつでも頼ってきなさい。そうだ!ドッペルゲンガーについて色々調べてみるわ。」


海斗はなんだか自信が湧いてきた。


「よし、三人集えばモンジャ食えって言うしな!怖いものなしだぜ。」


「それを言うなら、三人寄れば文殊の知恵でしょ。まったく頭が良いんだか悪いんだか。」


三上先生は笑いながらツッコミをいれた。


「君達、ぬけがけはいかんぜよ。」