俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~

「加奈子ちゃんバンザイして」


「ん?」


俺は加奈子ちゃんをバンザイさせると浮き輪を外した。


「わっ…ここ結構深いね」


浮き輪のなくなった加奈子ちゃんは思わず俺の肩につかまった。


滝の裏側の水深は、身長176cmの俺の胸上あたり。


加奈子ちゃんには少し深いようだ。


「あ!ごめん」


加奈子ちゃんは少し恥ずかしそうに俺から手を離す。


俺はその腕をつかむともう一度自分の肩に乗せた。


「なんで遠慮するの。俺につかまりなよ」


「う…ぅん///」


加奈子ちゃんは遠くでいちゃつくカップルを恥ずかしそうに横目で見てから俺を見上げた。


「でも…ここなんか恥ずかしくない?」


俺は首をかしげる。


「なんで?」


「だって…みんなラブラブなんだもん」


「え?」


加奈子ちゃんのピュアな発言に俺は思わず笑いそうになる。


「なんで笑うのよ~」


小さく怒る仕草がまた可愛くて


「いいじゃん。俺らもラブラブすれば」


俺はそうしたくてわざわざ場所を変えたんだけど。


俺はグイっと加奈子ちゃんを抱き寄せた。