「え…?」


首を傾げる加奈子ちゃんに俺は思わず胸元を凝視してしまう。


そんな俺の視線で


加奈子ちゃんは自分の下着が透けていることに気付いた。


「きゃ…!」


加奈子ちゃんは慌てボールで胸元を隠す。


そして


「やだ…見ないで」


真っ赤な顔でそんな反応をする加奈子ちゃん。


「………」


俺の下半身が思わず反応してしまう。


やば…

俺は加奈子ちゃんに背を向けて座り直すと、ジュースを一気に飲んだ。



「…暑いしちょっと休憩したら帰るか」


俺は何事もなかったかのようにただそう言った。








家に帰ると俺は加奈子ちゃんにシャワーを勧めた。


誤解を解くために言うが


あくまで、汗でベトベトのまま制服を着ようとする加奈子ちゃんが気の毒だったから。


加奈子ちゃんは今から電車にも乗らなきゃだし。


そんな俺の提案に加奈子ちゃんも少し戸惑いつつも結局シャワーを浴びた。


俺は部屋で加奈子ちゃんを待ちながらシャワーの音が耳について仕方なかった。


加奈子ちゃん相手になに反応してんだよ…!


俺はシャワーの音を誤魔化すように


加奈子ちゃんに今日借りたアルバムのボリュームを上げた。