そんな俺の言葉にサキちゃんは顔が赤くなり逆ギレした。


「はぁ?…最低!」


「うん、知ってる」


「…ッ。まじキモぃ」


サキちゃんは俺にキモいと言うとそのまま走り去って行った。


「………」


サキちゃんのせいで気分が萎えた俺は家に帰った。






部屋に入ると机に夏休みの課題が無造作に散らばっているのが見えた。


そういや、明日俺は春馬に課題を見せてもらいに行くんだった。


ついでに加奈子ちゃんと愛子ちゃんも誘ってある。


あれから今日まで

俺は愛子ちゃんはもちろん加奈子ちゃんとも連絡が取れずにいた。


正直まだ加奈子ちゃんに会ってもその気持ちに答えられる程、愛子ちゃんを吹っ切れてないけど…


真摯に俺と向き合ってくれた
加奈子ちゃんにこれ以上曖昧な気持ちを味わわせたくはなかった。



そして、例え断るにしても…

加奈子ちゃんとこのまま気まずくなるのも嫌だった。