俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~




冬休みが明けて3学期が始まった。




高校生活最後の学期だと言うのに教室は常にガラガラ。


受験シーズンになり、連日の試験でみんな忙しいらしい。


教室には常に半分も生徒がいなかった。







そして2月


遂にA南大学の受験日もやってきた。


A南大学の体育学科は1日目に筆記試験が


そして2日目に実技が行われる。


オープンキャンパスで一度だけ来たやたら広い大学。


軽く迷いながらも、早めについた広い教室で試験を待つ俺。


節電なのか、あまり効いていない暖房にかじかんで動きにくい指を直前までカイロで暖めて


それでも関節が動きにくいのは緊張しているせいかもしれない。


さらに親父がベタに作った朝食のカツ丼が今になって胃に負担をかける。


緊張で吐きそう…



だけどとにかくやるしかない。


受験勉強のスタートに出遅れた俺だったけど、1年間必死にやってきた。


加奈子からもらった御守りと、親父からもらった必勝鉛筆。


あとは自分を信じるだけ。


そしてついに答案用紙が配られ


試験官の合図で俺の集大成ともいえる1日が始まった。