俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~

そう思いながら顔をあげると、


そこにプレゼントはなく、ただベッドに加奈子が座っていた。





―――え?


いるはずのない加奈子の姿に、ドアを開けた状態で思わず固まる俺。


加奈子のことを考えすぎて、遂に幻覚でも見てるのか?


そんな俺に加奈子はベッドに腰をかけたまま


「おかえり☆Merry X'mas♪」


そう言ってニッコリ微笑んだ。


「え…??あぁ…メリーX'mas」


加奈子につられて返事をしたものの、頭は混乱したままだ。


なんで加奈子がいるんだ?


「ってかプレゼントは…?」


未だに部屋の入口で固まっている俺。


「プレゼントは私だよ」


加奈子は少し照れながらそう答えると、ベッドから腰を上げて俺に近付いてきた。


「うちの親とヒロキのパパが…泊まってもいいよって」


そう言いながら、


上目遣いで俺を見て、俺の手からかばんを取り机の横に置いてくれる加奈子。


そんな加奈子の仕草にドキリとする。


「え?…まじで?」


てか、マジで?


信じられないんですけど。


そんな俺に加奈子は言う。


「まじだよ♪ヒロキに逢いたくて私からお願いしちゃった☆」


そして加奈子はいたずらっ子のように舌を出して笑った。