そんなKYなハゲ桂を天も見限ったらしい。






キ―ンコ―ンカ―ン…





まさに神のタイミングで鳴り響くチャイム。



「…HR終わったからもういいっすよね?」


春馬は冷たく一言そう言うと


そのまままた愛子ちゃんを強引に引っ張り歩き出した。


静かだった教室も、こうなるともうお祭り騒ぎだった。


春馬の最後の一言にドッと悲鳴が溢れ


ハゲ桂の静止も聞かずに、どこかに消えていく2人を見届けようと


クラスメイトは次々に廊下に流れ出ていったのだった。