俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~

そして今日も俺と春馬はお気に入りの第2音楽室でふけていた。


漫画も読み終わり時計をみると良い頃合い。


そろそろ教室に戻ろうかと廊下を歩いている時だった。


教室の中からハゲ桂のうざい声が聞こえてきた。


その声に俺たちは思わず足を止める。


「―…金もあって顔もよくて、調子にのる気持ちも分かるがなぁ。あんな無愛想で調子に乗った奴は駄目だ」


「…………」

「…………」


俺と春馬は無言で顔を見合せた。


話しの流れが分からないのに


なんでいきなり聞いただけで、こんなに内容が分かるのか不思議だけど。


どうやらハゲ桂は俺や春馬について小言を吐いているらしい。


まぁいつものことだけど。


良い気分はしない。


春馬も白けた顔をしている。


さて、どんな顔をして教室に入ろうか


そんな事を思っている時だった。