俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~

この頃になると


教師たちの進路指導にも、より一層の熱が入りだした。


授業終わりに毎日呪文のように繰り返されるハゲ桂の言葉。



進路希望用紙を提出しなさい

迷っている者は相談に来なさい



迷ってたってハゲ桂の世話にだけはなりたくないっつーの。


どうせハゲ桂だって俺の将来なんてどうでも良いはずだし。


だけど、あんまり俺が落ちこぼれると今後の高校のイメージも落ちるから


それで俺のことも一応心配してんだろ?


有名大に進むやつが増えれば、学年主任のハゲ桂の鼻も高いよな。


そして俺と同様に春馬もまた、ハゲ桂には嫌われていた。


ハゲ桂はイケメンが嫌いらしい


そんな訳で、俺と春馬はよく
ハゲ桂の"進路について考える時間"なるものをふけていた。


ひと授業時間をまるまるHRに当てた進路指導の時間を


ハゲ桂が勝手にそう命名したんだけど


正直マジでやってらんねぇ。


ふける時間はよく第2音楽室を使う。


暖かいし防音だし快適に漫画を読める♪