俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~

頑として春馬の気持ちを受け入れない愛子ちゃん。


俺は愛子ちゃんの意外な頑固さにちょっとびっくりする。


きっと遠慮しているのかも知れないけど


男からしたら嬉しくない心遣いだよと助言したくなる。


春馬にしたら甘えてもらった方が絶対嬉しいはず…


だけどそんな俺の心配は全くの無用だった。


「渡瀬がそういうなら…別になんもしねーよ」


そんな風に拗ねてしまった春馬に


「うん…ありがとう!一緒にいてくれるだけで嬉しい!」


愛子ちゃんのたったその一言で


「はぁ…?」


春馬のあんなに不機嫌だった顔は赤くなった。


そんな見たことない春馬の可愛い変化に俺は思わず吹き出した。


「はいはい、結局ラブラブじゃ~ん」


加奈子の言葉に場の空気も和む。


愛子ちゃんは赤くなり、春馬はうるさいとそっぽを向いてしまった。


可愛いすぎるそんな二人に俺はますます笑いが止まらなくなる。


加奈子の言う通り


春馬と愛子ちゃんは一見分かりにくいけどラブラブだった。


俺が加奈子といることで変わったように


春馬もまた確かに変わっていたのだった。