「~~~///むかつく…俺もう二度と泣かねぇ」


「はいはい」


「…ちょっとは信じてよ」


「え~?」


そうこうするうちに加奈子ちゃんの家まで着いた。


俺は名残惜しげにつないだ加奈子ちゃんの手を親指で撫でる。


あぁ~

楽しい時間は過ぎるのが速すぎる…



「てか加奈子ちゃん」


「ん?」


加奈子ちゃんに向き合う形で俺は加奈子ちゃんを改めて見つめる。


「俺のことヒロキって呼んで?」


「え…?」


「俺も加奈子って呼ぶから。」


小森が加奈子って呼ぶのを聞いてから…


悔しくて仕方がなかった。


俺の言葉に加奈子ちゃんは少し赤くなった。


「う…ん。わかった///」


小さく頷く加奈子ちゃんに

俺は徐々にいつものペースを取り戻して、ニッコリ微笑む。


「じゃあ、また連絡するから」


「うん///」


「…………」


「ん…?」