「おーい、唯香。喉渇いた。」 「…ん」 「何だよ、その手は」 「私がわざわざ買ってきてあげよーとしてるの! お金頂戴、って言ってるの」 「へぇー、お前から進んで行くか珍しいじゃん」 「いーから、はやく!」 私、猛烈にお手洗いに行きたいの!! そんなこと恥ずかしくて言えないでしょ!! 「5分で帰って来いよー」 「分かった…」 私は猛ダッシュで屋上から階段を駆け降りた。