「由加里は何センチ?」

「え〜と、……149センチ?」

「………。」
杏美は私に同情の目を向ける。

「いいでしょ〜!! 標準だし!」

「怒んないでよ〜」

「怒ってないよ…。」
ショックなだけ。

「も〜!由加里チャン〜っ。」

「え、あ、もうべつにいいよ。あ!帰ろ!!」

もう教室には人があまり居なかった。

そのとき杏美は…

「花穂ちゃんと真紀ちゃん、ばいば〜い♪」

教室の後ろの子達に叫ぶ。

「あ、うん!また明日〜♪」


「…友達?」

「あ、うん!さっき出来た〜!!」

いつのまに…

私なんて1人も出来てないのに。いいな〜、杏美は…。


私はそのときすこし悲しかったんだ。

自分だけ……おいていかれてるみたいで。