今日はいつもより寒い気がした。

部屋が広い気がした。

時間が経つのが早く感じた。

私はまたパリパリした真新しい制服を着て、鏡の前で一回転してみる。

制服を着たその姿はお姉ちゃんの制服をこっそり着て、はしゃいでいる小学生みたいだ。

まぁ、実際この前までは小学生だったんだけどね。

もう一度鏡をじっくり見てみる。

「え、私…顔でかい気がする……あと体が太っている気も…。」

見慣れない自分の制服姿に顔をしかめる。

どうすることもできないのでベットに座り、髪をひたすらとかす。

私は宮下 由加里。

今日から中学生。

中学生って青春ってカンジで憧れてたんだぁ〜…。

鼻歌を歌い階段を下りる。