―――2005年 3月。


この時はまだ、キミと出会うなんて思ってもいなかった。


ずっと、ずっと…

中学生になっても、あの子を想っているはずだったのに。


キミに出会ったことで、何もかもが変わってしまったんだ。



もしもあの時、吹奏楽部に入っていなかったら…


もしもあの時、萌絵と仲良くなってなかったら…



私はキミに恋することはなかったのかもしれない。