僕、内海哲士は女の子が大好きだ。


野球を始めたきっかけも、実はそれが理由だったりする。


今日も僕が投げているだけで、女の子が寄ってくる。

堪らなく、幸せだ。


僕に好意を持たない同学年の女の子だって、きっと居ないことだと思う。


だから、彼女は作らない。

だって、悲しい思いをする女の子だって出てくるだろう?



「お前羨ましいわ。俺ホンマああいうの苦手。」


隣でボヤいているのは、親友の広川柊。

柊も、僕と同様に女の子から人気だ。



「僕は柊の考えが理解出来ないよ。嬉しいじゃないか。」