次の日。 「紗枝〜っ?!」 私は怯える紗枝に詰め寄る。 中山というのは、紗枝の事だ。 つまり、内海にメアドを教えたのは紗枝だということになる。 「何で教えちゃった訳!?」 ぐいぐいと更に詰め寄る。 「だって…内海君が千夏ちゃんとはキスした仲って言ってたから…。」 あんの野郎〜。 確かにキスはした…されたけど、そういう仲じゃない。 挙げ句の果て、紗枝も騙すなんて。 本当に許せない。