でも、一人だけちがう人がいた。 私より2歳くらい上だろうか、 私を見つめて何か言いたそうだった。 でも、私と目が合うとすぐに、どこかに行ってしまった。 その後ろ姿を見つめながら、ボーーっとしていると後ろから、 「だいじょうぶですか?」 と声を掛けられた。さっきとは違う、女の人が立っていた。 おそらくどこかここら辺の警察官だろう。 「少し、落ち着きました。」 そう答えると、ほっとした表情を見せ、 「じゃあ、ちょっとこちらへ」 と警察の車の中へ案内された。