ある時、俺は聞いてしまった。



姉貴が


「ゆいも死んどけばよかったのに」


と一人で物に当たりながら
叫んでいるのを。





もちろんその時に
ゆいはいなかった。





正直俺はあまり驚かなかった。






うすうす気づいていたからかもしれない。