【短】カラフルな恋物語



100メートルの終わり。

一番最後の桜の木にそっと触れる。


かすかに、確かに、刻まれた『Forever』。

キミが一生懸命に刻んだ、いびつな『永遠』。


この100メートルが終わってしまっても、

私たちは終わらない、って言って。


人並み以上に寒がりで、ロマンチストなキミ。



こんなに私たちの『永遠』は、高い位置にあったっけ?

確かに、私の目線と同じくらいにあったはずなのに――



( …… ああ、そっか)



成長しちゃったんだな。

私がここに来なかった、六年という月日の間に。



『永遠』だなんて信じて疑わなかったあの頃に、ピリオドを打ったように。