人は人肌に触れると落ち着くっていうし。
そんな軽い思いで聞いた。
「…寂しいんじゃない、……んだ」
「…え?」
あまりにも小さい声で、その擦れた声が途中で消えるように、あたしの耳には届かなかった。
「なんもねぇ」
そう言い、あたしに縋りつくようにさらに近寄って。
プチプチとボタンを外して、素肌に肌をすべらして。
どこまでも変態化が進んでいる憂依が心配になるけど、もう怒鳴らない、止めない。
だって…
スースースー
寝る前の行動って分かったから。
その端正な顔立ちを見てにやける。
ふふっ。
可愛いなぁ〜。
母性本能っていうの?
それが働くっちゅーかなんちゅーか。
まぁ、そんなカンジなんだよ。
分かるよね?
皆分かってくれてるよね?
分かってくれなきゃ、あたし……
ただの変態になっちゃいますから!!


