「………遅ぇ」
倉庫に着いて、荷物を持って部屋に入った早々に。
なんで不機嫌?
「音寧々を心配してたんだよ。
ね、憂依」
「………ん」
大和にそれだけ答えて。
めっさボーっとしてる。
……コイツだいたいボーってしてねぇか?
さっきまで不機嫌MAXだったのに!!!
コイツの趣味はボーーです!!!
ってなりそうな程素晴らしいボー加減だよ!
「荷物少ないんやね」
脳内ツッコミを繰り広げてるのを、灰が喋ったことで終わりにする事が出来た。
「普通だよ。
足りないのはまた買うから」
「そか。
ならいいねん」
「ん、ありがとな」
灰はニッと笑ってあたしの頭をポンポン叩いた。
そういえば兄貴にもよくこうされたなぁ。
今となっては懐かしい思い出。


