「もうカイ様に関わんないでよね!!!」 蹴るだけ蹴って女'sは去っていく。 あたしはストレス解消の道具なんかじゃねぇ。 「いってぇ〜〜〜」 壁伝いにゆっくり立つが痛いものは痛い。 「え、何、あたし今日厄日?」 独り言が出てしまったけど聞いてる人は誰もいないから気にしない。 ったく誰だよカイって。 そいつのせいで散々なことになったぜ。 早く帰って寝たかったのに。 よし、会ったら一発殴らせてもらお。 そんなことを考えながら、あたしはベタな体育館裏を後にした。