「「…………」」
ホントに何も喋らねぇなコイツ等。
じゃあもういい。
「あたしは先に部屋入ってるから。
ずっとそこにいろ」
「えっ?
ちょっ、待ったぁ!」
あわてて着いてくる大型犬二匹。
なんだコイツ等!
マジペットか!
でも可愛いやんけー!
胸キュンしたのを隠してリビングに案内した。
「俺はもう何があっても驚かねぇ」
「俺も」
リビングのデカ窓から景色を見ながら二匹は何かを言っている。
……ハタから見ればただの馬鹿。
あたしはそんな彼等をシカトして、着々と準備を進める。
「ねー足りないのは買っていいー?」
「「…………」」
いい加減なんか答えろよ。
「聞いてんのかオラ。」
低い声に睨みきかせて2人に問う。
「「はい!
聞いてます!」」
気を付けして敬礼までしたのは麻白。
その麻白の背中に隠れて返事したのは羽瑠。
……やっべぇコイツ等超からかいがいある!!!!
新しいオモチャ見〜つけた♪っていう子供の気持ち、凄いよく分かる。
ニヤニヤするあたしを変に思ったか
「おーい。
も、もしもし?」
「音寧々さん…?」
と心配する二匹。
「ふふっ。
なんもない。
それより荷物準備出来た」


