だって面倒じゃん?
一応それなりの金持ち学校に行ってるあたしだが、やっぱり敬語は好きになれない。
「…無理して敬語にしなくていい」
ダルそうにそう発したその言葉にあたしは目を輝かす。
「ホント?」
「あぁ。
あと言いたいことは喋れ」
「やった!
サンキューな!」
ごめん、あたしの特技、順応性だから。
良いと言われたらソッコーなるから。
「ん……」
「さっきから眠そうだな?」
「……!!」
おいぃ!
自分のことなのに何ビックリした顔してんだぁ!!!
「俺、眠そう?」
「だいぶな」
「ふぅ〜ん」
ふぅ〜んて!
ふぅ〜んてなに!


