「……」


「……?」




何言ってんだコイツな視線を送る瑠璃と
何でそんな顔してんだ的な顔をする憂依。


かくいうあたしも何言っちゃってんの、とアホな顔を憂依に向けている。



絶対話聞いてなかったよね、これ。




「ふざけんのも大概にしろ」




ほら閻魔様がお怒りになった、マジで怖い。




「あぁ?本気だコラ」




って何でこの人も喧嘩腰になるのかな、冗談キツイわ。



閻魔様と脳内も外見もお花畑の奴の間に挟まれて、この場から逃げ出したい衝動に駆られる。


誰か助けて欲しい、マジで。
この状況を打破出来る誰か…



と、その時。




「はぁ?だからいや居る訳ないっしょ、なんだってここに…―――」




背後の扉が開いたと思ったらそんな声と共にサキが入って来た。




「…ごめん、マジで居たわ」




ケータイを耳から離し、ホストみたいな髪型が揺れる。




「……」




誰か、とは思ったけどコイツはアウトォォオ!

ダメでしょ、状況悪化するよ!


だってコイツ、




「アンタ憂依って奴だろ?
弱点って何?」




馬鹿だもん!!