二重の大きすぎず小さすぎずの目、通った鼻筋、シャープな顎のライン。



薄い桜の髪色は白い肌によく映えていて、少しあるくせっ毛をいかしたセットがまたよく似合っている。

…もしかしたらただの寝癖かもしんないけど。



なんだコイツ。


完璧人間じゃん。



最強の極上。

そのよくわからない表現しかできないほどの美形。




「俺の顔、なんかついてる?」




猫が手を使って自分の顔をふくときのように、彼もそうする。



……か、可愛い!!!



なんだこのギャップ!!



俺様のようでちょっと違うこの感じ!




「とれた?」


「あ、大丈夫です…」


「ん」




あーあーやめちゃった。



ちょっと残念に思いながらも、もう終わったらしい手当てのお礼を言った。