「んだこのチビ!」


「んだこのタレ目!」




憂依はいつものごとくボーっとしてるし、スイはケータイをカシカシ。



…マジで誰か!!(泣)



もぅこうなったら頼みの綱は大和しか…



神を降臨させていた大和はあたしの視線に感付いたのかこっちを見た。



そして優しく笑って




「頑張ったね、お疲れ様」




と言ってくれた。




「兄さん大好きだ!!」




思わずその背中に抱き付いてしまうのはしょうがないと思う。



だって他の皆は何も言ってくれなかったし、憂依なんてバイクに乗った時




『女と思えねぇ走りっぷりだな』




なんてほざきやがったし。


終いには




『乳あたんねぇな…』




って言いやがった!!




「俺達は好きじゃねぇのかよ!?」


「だって心配してくれたの大和だけだし」


「俺はちゃんと心配したぞ、乳の」


「それ乳だけであってあたし自身の心配じゃねぇよな!?」


「………」


「てめぇも哀れんだ目で見んなっつの!
ずっと携帯いじってろ!」