「本当に、昨日までは普通に生活してました。


今日の昼、いきなり呼び出されて言われたんです。

“灰様とどういう関係よ”って…――」




カイなんて人と関わったことなんてなかったこと。


すげぇ蹴られまくって痛くて早退したこと。




「―…で、曲がり角でこのいかつい灰色頭にぶつかって、」


「誰がいかつい灰色頭やねん!」


「灰しかいないよね〜」




アハハハと爆笑し始める子犬くんをシカトして




「なるほどね…それで灰が連れてきたんだ」




フム、と顎に手をついたツートーンの兄さん。



大人だ!

大人な兄さんだ!!