拗ねた顔して言うその姿にキュン。
しょうがないから、一緒に行こうか…と言おうとした時には俵担ぎにされていた。
な ぜ 。
「ちょ、下ろせよ」
「ヤダ」
男らしさを感じたと思いきや、この拗ねた感。
ギャップ萌だ。
もしかして下手な女より可愛いんじゃねーの?
なんて考えている間にも階段を上っていて、気付けば扉を開ける音。
まだ上の部屋あったんだ〜
って部屋じゃなくて外やん、コレ。
屋上かな?
「ん」
下ろされて周りを見渡すと、藍色の空に微かに光る星が見えた。
久々に見る星。
此処はさっきのようにたいして明るい所じゃないから、少しだけど星が見える。
「空、好きか?」
「…なんで?」
「前も見てたろ」
あの夕日の時だろうか。
よく見てんなぁ。


