そんなこと思いながらも答えはちゃんと返す。
「紀憂は名字です」
「そうなんだ〜!」
ニコッと笑うその顔は殺傷力有り。
ヤバい、鼻血でそう。
「ねぇねぇ、なまえ
「手当てが先や」
「灰のケチー!」
「なんとでも言っとれ」
あぁ、子犬くんが…口突き出してるよ!
可愛い!!!
萌え!!!
なんてちょっと鼻息荒くなっていたら
「…いったぁ!!」
さらに鼻息が荒くなった。
理由は傷を押されたから。
手で。
「黙っときや〜」
「これが黙っていられるかボケェ!!!」
「わ、関西人もびっくりや、ナイスツッコミ!」
「マジ?
ありがとう〜…って違うわ!!!」
痛いよ!
ガチで!


