「俺はカズ。
覚えてねぇ〜オジョーサン」


「えー…」


「えーって、ヒドイなぁ〜」




“カズ”



必死に頭の中のファイルをめくる。



今日来る人の名前は大体把握済み。



ましてやこの世界の人なら特に。



けどいない…見つからない。



この世界の住人だと感じた。


根拠はない。



けど確信できる。



だから絶対いる、ハズなのに。