―――…と同時にあたしは意識を手放した。
「―……った」
目を開けるとそこは白の部屋。
フカフカのベッドに仰向けで寝かされ、手首は腹の上で縛られていた。
…あたしは死人か。
後ろに気配を感じた時には首に見事な一撃。
“そういう”のはパーティー内でなると思っていた。
から、まさか始まる前、しかもホールに入る前とは思ってもみなかった。
「油断したなぁ…」
この際ずっと寝てようか。
あ、それいいかも。
静かだし、寝心地も最高。
ベッドや部屋の作りからしてホテルかなんかみたい。
多分大ホールの上、かな。
ホテルみたいになってるとかなんとか聞いたことがある。


