「はぁ〜…」


「早く降りろ」


「うっせぇ今決意を固めてんだよ!」


「必要ねぇだろ」


「必要ある!
お前は去年のあの悪夢を知らないからそう言えんだ!」


「知る必要がねぇ」




…もうやだ帰りたい。



と思っているのとは裏腹に、足は何処かの国のようなレッドカーペットの上を進んでいる。




「ってなんで憂依まで来てんの!?」




ここに入るためのブツは生徒と招待客だけが持っている。

ご丁寧にIDまでついてるこのカードを持っていないかぎり入ることは無理だ。




「なんでって入るために決まってんだろが」