「おう灰っ!
って女ぁ?!」
中には3人の男がいて。
叫んだのはそのうちの1人、派手な金髪頭の奴。
襟足長めの髪をワックスで遊ばせていて、前髪をゴムで縛っているのがちょっと可愛い。
「珍しいね。
灰が連れてくるなんて」
落ち着いた雰囲気を出して凛とした声を発したのは、赤茶色と黒のツートーンの頭をした彼。
下よりトップの方が髪が長い。
………ってちょっと冷静に人観察しちゃったけど!
此処怖ぇっての!
早く帰りたい…ってあぁ!!
姫様抱っこのままだし!
「ちょ、灰、とりあえずおろせ!!」
「あ、堪忍堪忍」


